就職氷河期世代の公務員採用

政府は就職氷河期世代を国家公務員の中途採用を開始すると報道がありました。就職氷河期世代とは、僕も含まれますが、30代後半から40代前半の世代を対象としているそうです。尼崎市や三田市が政府に先立って、就職氷河期世代の採用を開始したと大きく報道されたことに影響もあったのでしょうか。とてもいい事だと思います。これに影響を受け、他の企業も特に就職氷河期世代を中心に採用活動が活発化すればよいのですが。

個人的には、ゆとり世代と言われる現在の新卒の人より苦しい思いをしてきた就職氷河期世代の方が仕事に対する思いから熱心に働くようなイメージがあるのです。ただ、公務員になるためには、それなりに難しい公務員試験を通った後に、希望する省庁で面接も何回も受けなければなりません。公務員試験で合格でも、官庁訪問後に内定がない人もいます。せっかく頑張って受かった試験なのに、面接で落ちると特に就職氷河期世代の人には精神的にかなりのダメージになるのではないでしょうか。

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また、内定後も悩ましい事が続きます。まずは、初任給です。高卒、大卒、キャリアと公務員の試験の難しさは格段に上がっていきますが、初任給もずいぶん違います。就職氷河期世代と言っても学歴もそれぞれですし、どのレベルを想定しているのか現状では不明です。大卒程度とした時で、完全ニートで職歴がない場合は、19万円程度の初任給だったと思います。職歴があれば、若干の加算はあるでしょうが、そもそも1級職辺りから始まるはずなので、仮に15年のアルバイト経験でどれ程の給与が加算されるか不明です。公務員として通常の評価だと1年に4号俸あがり、おおよそ4000-5000円あがります。つまり、昇給せずに号俸だけ上がったとして、フルタイムの15年の勤務経験で7万円程度昇給します。ただこれは公務員の場合なので、他の職種や、アルバイトだと俸給加算はもっと少なくなるはずでしょう。そのため、初任給が26万円を設定すると、他の職員の不満も生じることでしょう。その他東京23区勤務だと地域手当が20 %つきますので、初任給で21万程度、職歴加算があって30万円でしょう。40代前後、23区勤務MAX30万円で、公務員を目指すのでしょうか。23区でよく見るアルバイトの時給価格だと、1200円として、8時間、週5日勤務として、ひと月に20万近くすでに稼いでいて、数か月から数年勉強し20数万円の初任給なら、賞与ぶんしか苦労に見合わないかもしれません。また、55歳からは昇給が止まりますし、給料の上昇も大きくは望めないでしょう。定年も限りなく他の人より近く、退職金も多くはないでしょう。

もう一つの悩ましい事が勤務した後です。公務員は完全に閉鎖的で、強烈なトップダウンかつ年功列形式の職場です。つまり、先輩である高卒や大卒すぐの20-23歳くらいの人に頭を下げてペコペコし、怒鳴られる可能性が高いのです。当然ながら、先輩に敬意を払うのは民間企業でも同じですが、公務員の世界はかなり上下関係が厳しいです。今まで、働いていて世間の厳しさを知っている就職氷河期世代なら耐えうるかもしれませんが、ニート生活が長い方の場合、このような屈辱に耐えるのかが心配です。 ただ、僕自身が思うことなのですが、今まで一度も働いたことのない人の中には、その才能を使える場所がなかっただけで、うまく職がマッチすれば、大きな活躍をするのではないかと思っています。政府機関だけではなく、民間企業でも隠れた逸材を探すということで就職氷河期の採用を増やしてほしいところです。

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