日常の感動30 ハエに襲われた 女体山

つい先日大変怖い思いをしたのでブログに共有しようと思います。香川県にある女体山を登って大窪寺へ向かっていました。大窪寺は四国88か所お寺巡り、通称お遍路と呼ばれる弘法大使が巡った88番目のお寺なのですが、そこへ行く経路は2つあり、一つは一般の道路を歩き向かう方法と、もう一つは旧お遍路道と呼ばれる女体山という山を越えてお寺に向かう方法があります。

87番目の長尾寺から歩いて1時間程のところにダムがありそこで、この2つの道の選択を強いられます。お遍路の最後の道、当然弘法大使が歩いたとされる女体山側の道を選択しました。これにはもう一つの理由があり、単に看板で道路に沿って歩くと11キロ、女体山越えなら7.8キロと書かれており、しかも女体山からの眺めは絶景ということでした。

しばらく歩くと森に入り、市内は30度越えの真夏日でしたが、急に涼しくなりました。それでも、真夏ということもあり汗びしょびしょになりながら森を歩いて行きます。途中、おそらく猟友会だと思いますが、鉄砲の音が森に響きます。森の奥に近づくほど音は大きくなります。近くで大きな音がした時はさすがに驚き、流れ弾が当たらないか恐怖を感じました。

そして次の恐怖が僕に迫ってきます。ブーンと大きな鈍い音がします。周りを見渡すと、指先級のオレンジ色や黒色の虫が僕の周りを数匹飛んでいます。スズメバチやクマバチに違いないと思い、この数に刺されたらさすがに生きて帰ることができないなと、山の中を逃げるように駆け上がりました。何度か顔の前をこのハチと思われる生き物が飛び去り、その都度身をひるがえし、彼らの攻撃を避けました。かなりの時間と距離を逃げたと思います。しかし、一向に逃げ切ることができません。むしろ歩いた距離分、ハチの数が増えています。

逃げて逃げて、汗も激しくかき、ミネラルウォーターも飲み切ってしまいました。そして、上りの階段でふくらはぎをつってしまいました。激しい痛みがくる中、強くふくらはぎを抑え、痛みが引くように耐えます。しかし、動けない中、ハチはズボンやカバンに群がってきます。もう、逃げられないと思い、意識があるうちに救急車を呼ぼうとスマホを取り出すと、なんと圏外です。これだと救急車も呼べず、自ら歩いて女体山からでなければなりません。

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もう生きてここから出ることはできないと屈みこみ、はぁはぁと荒く息をします。そして足元のハチを見ると、これはハチに似ているけどハチじゃなくアブだとわかりました。子供の頃、これに噛まれて酷く手足が腫れた経験があり、すぐに思い出しました。ハチでなくてよかったと安堵するとともに、アブだとわかれば叩いて刺激しても過剰に襲われないと判断し、帽子で体にまとわりつくアブを取り払いました。体力もずいぶん回復し、また山を登ります。途中でまた、反対のふくらはぎがつったので、手で押さえるため中屈みになると、また大量のアブが下半身を中心にまとわりつきます。そしてズボンの上から、なんか所かアブに噛まれてしまいます。電気ショックのような痛みが皮膚を刺激します。

でもハチじゃないから、死ぬまでではないと安心しきっていました。そして、帽子で彼らを払い、先に進みましした。頂上付近では、四つん這いになって岩を上り、やっと頂上の標高780メートル地点に着きました。

ここから50分程かけて下山し、お遍路最後のお寺の大窪寺に到着しました。参拝よりも何よりも、とりあえず水分です。自販機で買ったお茶は一瞬で飲み干してしまいました。皆様も熱中症にはお気をつけてお遍路をお楽しみください。

なお、お寺に着く4時間ほどの間、人と会うことがなく死を意識しただけあって、人とお寺ですれ違うことに嬉しさがありました。あそこで意識を失っていると考えると怖いことです。次回からもっと安全をとろうと思います。

なお、アブやブトについて調べてみるとこいつらはハチにそっくりだけど、ハエの仲間だそうで。なぜか人や動物の下半身にたかり、鋭い牙で皮膚を切り裂きにじみ出た血を吸うそうです。なお、蚊と同じく、血を吸うのは産卵のためでメスだけだそうです。それにしても、ハエに噛まれて血を吸われるって正直、大変不快ですね。それにハエってこんなにアグレッシブに人にたかるものだと初めて知りました。

こうして四国88か所のお寺巡りを終了しましたので、今後はここでも経験を紹介していけたらと思います。

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